電子機器の設計の仕事で、部品の仕様書みたいな膨大なページ数のドキュメントを毎日読んでいるうちが、ずっと手放せずにいるのが ロジクールの MX Master 3S です。結論を先に書くと、仕事の仕様書を読むときの高速スクロールが別次元に楽で、Flow目当てで買ったのに本命はスクロールだった、そして今は家=2S/仕事=3Sの2台運用に落ち着いた——この3点で、2016年から約10年MX Masterシリーズに戻り続けてきました。100点満点で90点。少し高いマウスですが、それでも次もMX Masterを選ぶ理由まで正直に書きます。

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なぜ約10年もMX Masterを使い続けているのか

MX Masterシリーズとの付き合いは2016年頃の初代 MX Master 2S から始まりました。2022年に壊れて同じ 2S を買い直し、2026年に不調が出てきたタイミングで最新の MX Master 3S へ。気づけば約10年、ずっとこのシリーズを使い続けています。

買い替えのたびに他のマウスも頭をよぎりましたが、結局いつもMX Masterに戻ってきました。理由は単純で、一度この操作感に慣れると他のマウスが物足りなくなるからです。手にすっぽり収まる大きさと、これから書く高速スクロールの快適さが、自分にとっては基準になってしまいました。

10年使い続けたうえで「今買うなら何がいい?」と聞かれたら、迷わず最新の 3S をすすめます。その理由も含めて、以下で具体的に書いていきます。

高速スクロールが仕事を変えた(本命はここだった)

最初にMX Masterを買った動機は、正直に言うとデザインと Flow機能 でした。Flowは複数のPCをまたいでマウスとキーボードをシームレスに使える機能で、画面の端までカーソルを動かすともう一台のPCへスッと移れる、あれです。これが便利そうだと思って選びました。

ところが実際に使い込んでみて、いちばん離れられなくなったのは Flow ではなく フリースピンの高速スクロール のほうでした。MX Masterのホイールは、軽く弾くと一気にシャーッと回り続けるモードに切り替わります(ロジクールのMagSpeedという仕組みで、公式によると最速で1秒あたり1000行スクロールできるとのこと)。

これが、うちの仕事に異常に刺さりました。電子機器の設計の仕事をしていると、部品の仕様書みたいな何十ページ、何百ページもあるドキュメントを毎日のように読みます。普通のマウスだとカリカリとホイールを何度も回さないと先に進めませんが、MX Masterなら一回弾くだけで長い資料を端から端まで一気に流せる。読みたいページにたどり着くまでのストレスが、文字どおり別次元に減りました。

Flow目当てで買ったのに、いちばん効いたのが高速スクロールだった。これがうちにとってのMX Masterの本命です(ロジクール公式 MX Master 3S)。

家=2S/仕事=3Sの2台運用に落ち着いた理由

2026年に 3S へ買い替えたのですが、不調が出ていた 2S を捨てずに残しました。というのも、その不調を自分で直せたからです。直ったのなら捨てるのはもったいない、ということで、結果的に 家のPC=2S/仕事のPC=3S という2台運用に落ち着きました。

この2台運用、想像以上に快適です。家でも仕事でも同じMX Masterの操作感なので、環境が変わっても手が迷いません。スクロールの感覚もボタンの位置も完全に同じだから、頭を切り替えるコストがゼロ。2台とも同じシリーズで揃えているからこそのメリットです。

もともとFlow(複数PC横断)に惹かれて買ったマウスなので、複数台を行き来する使い方との相性もいい。最初の動機と今の運用がきれいにつながった形になりました。

2Sでなく3Sを選んだ決め手=USB Type-C充電

2026年の買い替えで、同じ 2S をもう一度買うか、最新の 3S にするか少し迷いました。最終的に 3S を選んだ決め手は、充電端子が USB Type-C になったこと です。

2S は Micro-USB 充電なのですが、今は家じゅうのケーブルがType-Cに寄っていて、マウスのためだけにMicro-USBケーブルを用意しておくのが地味に面倒でした。3SならスマホやPCと同じType-Cケーブルで充電できる。この一点が、自分にとっては買い替えの決め手になりました。

項目MX Master 2SMX Master 3S
充電端子Micro-USBUSB Type-C
高速スクロールありあり(MagSpeed)
クリック音通常静音クリック

3S はクリック音が静かになっているのも在宅の作業向きです。Web会議中にカチカチ音が入りにくいので、マイクをオンにしている時間が長い人にはありがたいポイントだと思います。今から買うなら、少し値段は上がっても Type-C充電の 3S を選ぶのがおすすめです。うちもそうしました。

スペックで見るMX Master 3S

自分の環境で使えるかを判断する材料として、基本スペックを整理しておきます。接続が2系統あるので、付属のUSBレシーバーでもBluetoothでもつながります。

項目内容
型番MX Master 3S
充電USB Type-C
スクロールMagSpeed電磁気スクロール(フリースピン高速スクロール)
接続USBレシーバー(Logi Bolt)/Bluetooth
マルチデバイス最大3台切替(Easy-Switch)+Flow(複数PC横断)
対応OSWindows/macOS 他

接続先を最大3台まで登録できて、ボタンで切り替えられます。さらにFlowを使えば、登録した複数PCの間をカーソル移動だけで行き来できます。うちはWindows中心ですが、Mac環境でも使えます。

正直なところ(手放しでは褒めない)

ここまで良いところを書いてきましたが、手放しでおすすめできるかというと、正直ひとつだけ引っかかる点があります。価格が高い部類 だということです。

MX Master 3S は1万5千円前後する高級マウスで、世間でも「マウスにこの値段は高い」と言われることが多い製品です。PCを使う時間が短い人や、スクロールをそこまでしない使い方なら、ここまでのマウスはオーバースペックかもしれません。正直、ライトユーザーにまで無条件にすすめられる価格ではないと思います。

ただ、うち自身はこの価格でも納得して使っています。なにしろ約10年使い続けて、2026年には2台目(3S)まで買い足したくらいです。毎日長時間PCに向かって、長い資料をスクロールし続ける使い方なら、この値段は十分に元が取れていると感じています。高いのは事実、でも自分は次もこれを買う。それが正直な結論です。

こんな人におすすめ

約10年使ってきた立場から、MX Master 3S が向いている人・向いていない人を整理しておきます。

  • 向いている人

– 縦に長いドキュメント・コード・仕様書を毎日スクロールする人
– 在宅でクリック音が気になる環境の人(静音クリック)
– 複数のPCを横断して使う人(Flow・Easy-Switch)
– マウスの操作感に妥協したくない人

  • あまり向いていない人

– PCの使用時間が短いライトユーザー(価格的にオーバースペック)
– スクロールをほとんどしない使い方の人

自分の使い方が「向いている人」に当てはまるなら、価格を差し引いても買う価値は十分にあると思います。

まとめ:約10年MX Masterに戻り続けた終着点が3S

MX Master 3S を使い続けている理由は、高速スクロール・2台運用・Type-C充電 の3点に尽きます。Flow目当てで買ったのに本命はスクロールだった、というのがうちにとってのこのマウスの正体でした。仕事で長い仕様書を読むうちにとって、これ以上のマウスは今のところ見つかっていません。

少し高いマウスではありますが、毎日長時間スクロールする使い方なら値段以上の働きをしてくれます。2016年から約10年、何度も買い替えながら結局MX Masterに戻り続けてきた終着点が、この 3S です。

このマウスを含めて、自腹で使い続けている愛用品を「今買うならこれ」でまとめたプライムデー記事もあります。あわせて、同じく仕事の道具として手放せなくなったゲーミングヘッドホンの肩こりから行き着いたイヤホン型レビューもどうぞ。

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よくある質問

Q. MX Master 3Sと2Sの違いは?

A. いちばん大きいのは充電端子で、2SはMicro-USB、3SはUSB Type-Cです。ほかに3Sは静音クリックになっていて、スクロールの精度も上がっています。うちは充電端子をType-Cで揃えたくて3Sを選びました。

Q. 高速スクロールは仕事で本当に役立つ?

A. 長い仕様書やドキュメントを日常的に読む仕事なら、別次元に楽になります。一回ホイールを弾くだけで長い資料を一気に流せるので、読みたいページまでの移動が速い。逆に、スクロール量がそもそも少ない使い方だと恩恵は小さいと思います。

Q. 1万5千円のマウスは高すぎない?

A. 正直、高い部類です。ただPCを使う時間が長く、スクロールを多用するほど元が取れます。うちは約10年使って2台目まで買うくらいには納得して使っています。使用時間が短い人にはオーバースペックかもしれません。

Q. Macでも使える?

A. 使えます(Windows/macOS両対応)。うちはWindows中心ですが、Flowで複数PCを横断する使い方とも相性がいいです。